MT4(Meta Trader 4)を使っての過去検証(バックテスト)
過去検証(バックテスト)ソフトとして、FT2(ForexTester2)を利用しているのですが、普段、トレードで使用している MT4 (MetaTrader4)のインジケータの FT2版がネットに転がっていないことがあります。
そんなときは、MT4の「ストラテジーテスター」という機能を利用して、過去検証(バックテスト)を行うという手があります。
手順を忘れて、ネットを再検索することがよくあるので、備忘として残しておきます。
ストラジテスターを使った検証開始までの手順
定型チャートの作成
検証を行いたいインジケータをチャートに設定後、MT4のメニュー・バーから「チャート」→「定型チャート」→「定型チャートとして保存」を選択し、適当な名前で保存(.tplファイル)します。
チャート・バー数の設定
チャート上に表示するバーの本数を好みにより設定しておきます。
ヒストリー内バー数の設定
私は「ヒストリー内の最大バー数」の本数を「2147483647」本にしています。
理由は、ヒストリーデータはできる限り見れるほうが良いと思い、設定可能な最大値にしました。
「チャートの最大バー数」は、デフォルト値の「65000」本にしています。チャートを 3~4画面分スクロールする程度なら「2000」本程度でも問題ありません。
設定手順
- MT4のメニュー・バーから「ツール」→「オプション」をクリック。
- 「オプション」画面で「チャート」タブを選択し、「ヒストリー内の最大バー数」、「チャートの最大バー数」を入力して「OK」ボタンを押せば設定完了です。
ヒストリカルデータの取得
ストラジテスターを利用するためには、事前に、過去の為替相場を記録したデータ(ヒストリカルデータ)をダウンロードしておく必要があります。
検証(バックテスト)を行いたい、通貨ペア、時間足の過去データをダウンロードします。
ダウンロード手順
- メニュー・バーの「ツール」を選択し、「ヒストリーセンター」をクリック。
- ヒストリーセンターで、通貨ペア、時間足を選択します。今回は、GBPUSD の 15分足。GBPUSD をダブルクリック。展開した時間足の中から 15分足をダブルクリック。「ダウンロードボタン」を押下します。
- 「ダウンロード・アラート」画面が表示されます。
- 「OK」ボタンを押下します。
- 「閉じる」ボタンを押下して「ヒストリーセンター」画面を閉じます。
ストラジテスターの実行
検証(バックテスト)を行いたいインジケータの定型チャートとヒストリカルデータの準備ができたら、ストラテジーテスターの設定を入れて実行するだけです。
実行手順
- メニュー・バーから「表示」→「ストラテジーテスター」を選択。
- 「エキスパートアドバイザ」に「MACD Sample.ex4」を指定。(Moving Averageでも可)
- 「通貨ペア」 に検証対象の通貨ペアを指定。
- 「期間」に検証したい時間軸を指定。
- 「モデル」に「全ティック(利用可能な最小時間枠を使いすべてのティックを生成する、最も正確な方法)」を指定。
- 「期間を指定」にチェック。
- 「開始日」に検証したい期間開始日を設定。
- 「終了日」に検証したい期間終了日を設定。
- 「ビジュアルモード」にチェック。
- 再生スピードスライダを適当に設定。
- 「スタート」ボタンをクリック。すぐに停止「II」ボタンをクリック。
- メニュー・バーから「チャート」→「定型チャート」→上記で作成した定型チャートを選択。
- 再生「>>」ボタンをクリック。(停止は「II」ボタンをクリック)
- チャートが動き始めます。
- 「スキップ」ボタンの右の日付を指定後、「スキップ」ボタンを押下すると指定した日付までスキップできます。
※「ビジュアルモード」の文言が見つからない場合は、MT4の「テスター」ウィンドウ上部にカーソルを合わせると両矢印が現れるので、上にドラッグして「テスター」ウィンドウを広げてください。「ビジュアルモード」の項目が現れます。
以上、ストラテジーテスターを利用した検証(バックテスト)方法の備忘でした。